ラース・フォン・トリアー 2本

奇跡の海』BREAKING THE WAVES、『マンダレイ』MANDERLAY(監督:ラース・フォン・トリアー)、DVDで2本続けて見た。この監督の作品は見る度にいやあな気分になるので全然好きではないのだけれど、両方ともまだ見ていなかったのと、気の滅入ることが多かったので「こうなったら、徹底的にイヤな気分になってやるんだもん」といって借りてきた。『奇跡の海』は、民話、昔話のようなお話で、最後の鐘で救われて、結構気に入った。『キス★キス★バン★バン』などで素敵だと思ったステラン・スカルスガルドの痛々しい姿は見ていて辛かったのだけれど、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ドッグヴィル』にも出演していたとは。2本ともあまりに快くない気分にさせられたので、自分の中で忘れようとする力が働いてしまったのかもしれない。『マンダレイ』は、どうしてもO嬢の序文、ジャン・ポーランの「奴隷状態における幸福」の冒頭のエピソードが思い出されるのは、やはり関係あるのかしらん。ぐったりと疲れるものの、2本ともそんなにいやな気分にさせるものではなかった。←不満じゃないのよ。