読んだ本

子どもの頃、NHKの人形劇の「紅孔雀」が大好きでよく主題歌も歌っていたような気がするのに、もう全然憶えていない。本の帯には人形劇の人形の写真があるものの、こんな人形だったっけ? って、あたし、「好きだった」「面白かった」ということしか憶えていないものが多い。自分の記憶ではアステカ文明みたいなのと、隠れキリシタン、吸血鬼が出てきたような気がするのだけれどなあ。メラアピ王国は南海の国らしいし、白鳥党とされこうべ党も記憶に無かった。大団円と「悪の権化」のその後にびっくり。「新諸国物語」というシリーズなのだということも少し前に知ったばかり。他の作品も読もうかしら。

この作家は好きと聞かされていて、そのうち何か読もうと思っていたのだけれど、たまたま目につく所にあったので。寝る前に読み始めたら、ロマンチックな描写にとろんと気持良くなり夢中で一気に最後まで。あれー!? って、期待通り素直に騙されており、序章を読み直す。外は明るく、裸足の足はすっかり冷えてしまっていた。『ダイナマイト円舞曲』も良いらしいので、そのうち。

申し訳ないことに、化け猫でしか知らない。「瀧の白糸」くらい見ておかねば。「どん底に堕ちたところで終わるんだもの」とどんよりしていたら、「そういう人だったのだから仕方がない」といわれた。

増補改訂じゃない方。『原発労働記』(未読)でカットされたのはこの辺かなあ、などと考えながら。