- 『リトル・ミス・サンシャイン』LITTLE MISS SUNSHINE(監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス)、気に入った。見る前は、なんとなく、トッド・ソロンズの作品のような感じじゃないかしら、と勝手に思っていた。主要キャラクタのダメ率は同じくらいかもしれないけれど、この作品の方が、居心地の悪さはあまり感じさせず、見終わったときの気分は断然良い。あの娘はまさにタイトル通り。きついお化粧で老けたり安っぽくなったりしている他の出場者よりも、ずっと可愛かった。息子役のポール・ダノって、この役のせいか昔の知人を思い起こさせて、腕は細いけれど肩幅は意外とあったり、顔のつくりがわりと好みかも。
- 『マリー・アントワネット』MARIE ANTOINETTE(監督:ソフィア・コッポラ)、予告編を見て、あのカラフルなお菓子や衣装などにわくわくしていたけれど、作品自体は予告編ほど面白くなかった。お菓子や靴、ドレス、インテリア、花火などには胸がきゅっとなるのに、なんだか退屈で。キルスティン・ダンストとかアーシア・アルジェント、ジュディ・デイヴィスなど、配役は良い気がする。マチュー・アマルリックが出ているというので楽しみにしていたら、ほんの少しだけだった。最後、スタッフの中に「historical adviser」がいるのには笑った。日曜日の午後のような柔らかな光の感じとか、最後の終わり方は好き。
- 『サラバンド』SARABAND(監督:イングマール・ベルイマン)、不思議な作品。再会した元夫婦が一緒に寝るシーンがきれいだった。