『老人と犬』

『老人と犬』(ジャック・ケッチャム 金子浩・訳 扶桑社ミステリー)を読み終えた。あたしがケッチャムを読んでいると知った友人が、貸してくれた本。何人分もの不幸を一人で引き受けてしまったような、老人の人生がすごい。最後の方は読んでいるだけで痛い。気に入る。

そういえば『襲撃者の夜』を読み終えた後で、『オフシーズン』も揃えて実家に帰り、妹に「ねえ、ねえ、人喰いのお話読む? 人喰い、人喰いなのよー」ときいたら、「うーん、遠慮しておく。どちらかというと、それよりも『マリみて』の続きが読みたい」とのこと。読んだら貸すという約束なのだ。そうよねえ。


このところ人の持ち物である黒く美しい女の相手をしていたのだけれど、彼女がわりと厄介でてこずらせるので、ちょっと息抜きの読書。彼女については、また後日。

老人と犬 (扶桑社ミステリー)