『Night of the Lepus』と『スクワーム』

ガイ・ピアースケヴィン・スペイシーについて語る記事を見かけたものの、読み進める前に、ケヴィン・スペイシーって『L.A.コンフィデンシャル』に出ていたっけ? という所でつまづいてしまった。キム・ベイシンガージェームズ・クロムウェルも憶えているのに。ポスターにもスペイシーがいるし、データベースで一番上に名前があるけれど、重要な役なの? ネットで画像を見ても、思い出せない。自分にとって重要で無い事は(ある事でも)どんどん忘れていくけれど、怖いな、あたしが。この映画は好きだったのに。

 

最近、少し気になるのが『Night of the Lepus』という映画。巨大化したウサギが人を襲うらしい。動物や虫が人を襲う映画は、わくわくするものの、巨大化したものはそれほど興味が無くて、小さいものが大量にうごめく方が生理的な嫌悪感や恐怖が強まるのか興奮するのだけれど、このウサギは大きくなりすぎてないし群れているので良い感じ。もこもこ駆けている様子は、ウサギだからか和むし、ウサギの動く口元を下からアップで映すのは上手いと思う。
Trailerは、ウサギがほとんど映っていないので、ウサギが沢山走っているものを貼っておく。


Night of the Lepus Bunnies Everywhere

 


それと、『スクワーム』のパンフレットを入手して少しごきげんだった。ゴカイ? ミミズ? 大量の長いものが人を襲う映画。子どもの頃に知人の家でパンフレットを見せてもらって気になり、そのずっと後になってからTVで見た。古本屋の均一で見かけて、本も持っている。たぶん読まないだろうな。このパンフレットに、撮影中に逃げ出した長い奴らが近くの住人を襲ったと書かれていたのが、ずっと忘れられずにいたのだけれど、手に入れて読んだら、もっとすごかった。「実際の撮影に使われた“スクワーム”何と8000万匹。この訓練と調教に10カ月もの日数を費やした後、撮影が開始された。」「76年のカンヌ映画祭で上映されるや、大反響をまきおこし、アメリカはもとより、世界各国で大ヒット。」、正しいことが一つでも書かれてる?? 映画の宣伝がでたらめだったというのは見聞きするけれど、パンフレットの解説も?


実際の建物には行ってみたいと思っていたけれど、映画の『ウィンチェスターハウス』は、見ててきた人に聞くと、二笑亭などにときめくような建物好きが期待して行くと物足りないらしい。

The Killing Moon

6月が終わったなんて信じたくなくて、泣きわめいたり、じたばた駄々をこねたら、どうにかならないかしら。風邪はほぼ治ったものの、今週は仕事が忙しくて疲れ過ぎていたのか、昨日は夕方に鏡を見たら、服の前と後ろを逆に着ていた。裏返しじゃなくて。ボートネックで違和感が少なめだったけれど、前の方に飾りが付いていて、たぶん誰が見ても逆だった。


『13の理由』を見てサントラを聴いて「The Killing Moon」という曲が気に入った。気が緩むとずっと歌っている。「エコバニはあまり好きじゃない」と言われたけれど、そのバンドを知らなかった。このRoman Remainsのカヴァーの方も好き。


Roman Remains - Killing Moon (13 Reasons Why Soundtrack)

風邪をひいた

風邪をひいた。頭が痛い。

 

アンソニー・ボーデインの死を受け入れられない。なぜかオバマの「RIP」というtweetが目に入って、え、生きている人の事を何言っているんだろう、ってぎょっとして、それからニュースを目にして。でも、何日か前に、アーシアやクリストファー・ドイルと楽しそうにしていたのに。自分がなぜこんなにダメージを受けているのかも、よく分からない。

『君の名前で僕を呼んで』

君の名前で僕を呼んで』Call Me by Your Name(ルカ・グァダニーノ Luca Guadagnino)
劇場で。見る前は、主演の二人にあまり興味が持てないなんて思っていたけれど、ピアノを弾くシャラメの指!! エリオを眺めていたら途中から冷静でいられなくなってきて、辛かった。
男の子の、本だけ手に持ってささっと出掛けられる身軽さが羨ましい。あたしの場合、服のポケットにはほぼ何も入らないし、日焼け止めに化粧品にカーディガンとか、あと必要かどうか分からないものまで色々バッグに入れて、着て行く服にも悩んで泣きそうになるんだ。
ゆれる人魚』でJakubが自分の身体に血が付いた時にSilverに見せる表情を、「あんなの見せられたら、死にたくなるよね」と、妹と話していたけれど、この映画のエステル・ガレルに対して手を広げて肩をすくめるシャラメも、こんなのを見たら、消えて無くなりたくなりそう。
よく分からないけれど、Jakub Gierszałやマチュー・アマルリックとか、裸の姿を見慣れてしまったからか、この映画は俳優の肌の露出が多くはない気がする。別に裸を見せないといけないとは思わない。主演がアメリカの俳優だからなのか、監督の意向か。『眺めのいい部屋』で俳優を素っ裸で走らせるアイヴォリーが監督もしていたら、結構違っていたような気がする。そういえば、『モーリス』は随分長い間見ていないから、見に行きたい。
最後は反則じゃない? ずっとあのエリオを見せられていたら、終わってすぐに劇場を明るくされても困るし、すぐに立てない。一人で見てくれと言われたから一人で見たけれど、迎えに来てくれても、「ああ、今話しかけないで、しばらく一人にして」という気分だし。食欲も無い感じがしたけれど、それから入った中華屋さんは美味しかった。きれいな映画だったものの、精神的にダメージが大きくて、当分見たくない。過剰に人の感情をかき乱すのは少し苦手かも。原作は読んでみたいかな。

 

「ł」とか、アクセント記号みたいなものが付いたアルファベットが、ダイアリーでは表示ができるものの、内部で化けていて、検索が出来なかったけれど、こちらでは問題なく使えそう。もっと早く引っ越しておけば良かったかも。

ドクターマーチンと『愛の原罪』

www.fashionsnap.com

という記事を偶然見かけて、「今、若い人にジョイ・ディヴィジョンって人気なの? それともこれも中高年向け商売なの?」という話をしていた。ファッションも疎いし音楽も全然広くも詳しくもないし、趣味的な話をする若い知人がいないから、本気でよく分からない。そうしたら、ジョイ・ディヴィジョンニュー・オーダーはファンの層が違うのに、ジョイ・ディヴィジョンを聴いていた奴らはニュー・オーダーなんて聴かない、と言われた。ごめん、あたし「Love Will Tear Us Apart」しか知らない。あたしの中ではヴォーカルの顔がサム・ライリーになっていると言ったら「ひでえ」って言われたよ! ついでに言うと、ジャック・ケルアックの顔もサム・ライリーになってる。

 

今、『愛の原罪』ががGYAO!で見られるので、近々もう一度見たい。大好き。妹に「『ゆれる人魚』に出ていたJakub Gierszał(Jakub Gierszal)主演の映画だから見て!」とメールしたら、年末にあたしから見ろと言われてDVDで見たとのこと。『君の名前で僕を呼んで』の虫で、この映画を思い出した。こちらが、以前に見た記録。Jakubといえば、トライアスロンの映画『Najlepszy』もDVDが出ているようなので、見たい。

『レディ・プレイヤー1』

レディ・プレイヤー1』Ready Player One(スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg
スピルバーグがこんなタイトルの映画を作っているということくらいしか知らずに、映画館で予告を見た時は、「ジャンプ」が流れて、何事かと思った。

どうしても『コングレス未来学会議』とダブるね。

こんなゲームをする中高年を気持ち良くさせるような甘やかすような映画が作られてしまっていいのだろうか、というのが最初の感想。どんな人も別に全然気持ち良くなってもらって結構なのに、自分だって甘やかされていいはずなのに、なんとなく少し申し訳ないような後ろめたいような気にさせるのはなぜだろう。

どんなにお金が無くて荒んだ環境でもユースカルチャーは生まれるものだろうと思ってしまうあたしは甘いようで、未来の若者の主人公らが、曽祖父くらい(?)の頃の文化を勉強したり楽しんだりしている世界には、ものすごく気が滅入る。

主人公は、女の子の顔の痣について「気にしない」というけれど、自分もアバターと全然違う姿をしているのに相手にどう思われるか心配していない様子はなんなのか、自分はヴァーチャルな世界で友達もガールフレンドも作っておいて最後のアレはなんなんだ、とか、世界中の人々に自分の人生の細かい所まで知ってもらおうとするハリデーって怖いな、とも思う。昔、Apple製品のディーラーになるのに、ジョブズとウォズニアックの出会いとかApple社の歴史などの講習を受けさせられるのを思い出した。

数多くの登場する固有名詞に関しては、全然詳しくないし知らない物や気付いていない物も多いのだろうけれど、それでも楽しんだので、「若い人は分かるんだろうか、楽しめるんだろうか」と言われると、そういうの、よく言われた身からすると、ちょっと失礼な感じだし、よく知らない物が沢山出てきても面白いものは楽しめたりすると思うよって返事したくなる。

それで、中高年を気持ち良くさせる、に戻ると、主人公とその仲間が皆わりと若いことも引っかかっていて、ヴァーチャルな世界でも運動能力、体力、若さが大事なのかな、とか、こんな昔の物であふれた世界を描いているけれど、世界は若者のものだというメッセージなのか、などと思いつつ、若者が主人公の話にすんなり入って行けて、さらに自分のこどもの頃や若い頃の物にキャッキャさせられて楽しんでしまうけれど、頭の中ではいつまでも自分が子供のままの中高年、ということを見る側につきつけられているような、なんだかこの映画自体が、中高年の誰かが寝ている間に見た夢、みたいなオチがありそうな、そんな感じもしてきてしまう。

少しずれるけれど、以前ジェイ・アッシャーの『6日目の未来』を読んだ時に、「90年代のヒット曲と共に綴られる」って、高校生が主人公のYA小説でも、それを読みたいのって中年じゃないの? って思って、同じくジェイ・アッシャー原作の『13の理由』のドラマでは高校生の一人の部屋にラモーンズジョイ・ディヴィジョンのポスターが貼ってあるのも、その人の個性を表していて、もちろんそういう人もいるだろうけれど、上の世代の人が自分たちの好物を盛り込んで作ったような作品を、若い人は楽しんでいるのか、うっすらと不安にもなる。『13の理由』の方は大丈夫だと思うけど。

劇場を出て帰り道ずっとしゃべりっぱなしだったし、誰かと見に行ってその後で食事なら、話題には全然困らないのではないかしら。誰かが試してみてもおかしくないだろうに、最初の鍵を手に入れるまでに何年もかかるなんて、未来の人類、まずくないか、と言われたのには笑った。

それから、クスクスがあるしパセリやセロリを刻んで入れたサラダが食べたくて、ちょうど出掛ける前にレシピを探していたら、映画の中で、好きじゃないと言われるとは思わなかった。

引越し

はてなダイアリーから引っ越してきました。
自分ではあまり読みたくないし、不適切な事なども書いていそうで、過去分をどうするか少し迷ったけれど、そのまま移行しています。
ぼんやりしていて、ルイボスティーのティーバッグを入れるつもりが、朝に飲むミルクティー用のタイフーティーを入れてしまい、ミルクを切らしていたから仕方なくストレートで飲んでいて、ストレートでも美味しく飲めることは分かりました。夜中に飲んでも眠れるのかしら。