マドレーヌ覚え書き

マドレーヌを焼くのを手伝って、気付いたこと。妹が焼いたのよりも、あたしの焼いたヤツがかわいくなかったから。生地を型にスプーンで入れてからすぐにオーブンに入れるのではなく、少し置いて生地が型のなかにたらんと流れた状態になってから焼いた方が良さそう。生地がまだ冷たくて固いようなまま焼いてしまうと、型の隅まで生地が行き渡らずに上にばかり膨らんでしまうような気が。ぷくんと丸くだんごのように膨らむのならかわいいのに、あたしが焼くと富士山みたいな膨らみ方というのか、そびえ立つような膨らみ方で、さらにオーブン内の風のせいで山の先が流れていくような。そういえば過去には、そのそびえ立った先から噴火したようにだらんと生地があふれてたれて、なんとも間抜けな、やや卑猥な様子になったことも。「基本って、難しいのね」「失敗から学んでいくのね」などと慰められました。ううう。そのうち独りで挑戦しましょう。ピエール・エルメの言葉に従って、焼いたその日にいただきました。