『ベイビー・ドライバー』

ベイビー・ドライバー』Baby Driver(エドガー・ライト Edgar Wright)
サングラスの下に厚めの唇の男の子の画像を見かけて、「完璧だ!」と興奮し、でも日本で公開するのなんて来年だったりするんでしょう? って思っていたら、意外と早く公開された。背景のピンク色もきれい。あたしの音楽の趣味は狭くて有名な曲でも知らないものが多いから、かかる曲もやはり知らないものが多かったけれど、そんなことは関係なく楽しめる。blurの曲が使われている場面も、なんだかすごく合っていて笑えた。リリー・ジェームズの演じるのがデボラという名まえの子で、「デボラ」というタイトルの曲の話をしている場面では、「Disco2000!」と心の中で叫んでいたのだけれど、家に帰って確認したら、Pulpの「Disco2000」のデボラはDeborah、この映画のデボラはDebora、「h」が無いのね。最初のシーン、設定、ストーリーの大枠が、どうしてもニコラス・ウィンディング・レフンの『ドライヴ』と重なるのは、原作みたいなものが一緒だったりするの? この結末は良いもののような気がする。
内容も出演者も全く憶えていないのに見たような記憶があると思ったら、『ホット・ファズ』は見ていたようで、その時「もうこういう映画にはちょっと飽きてきた」って書いていた。つい少し笑ってしまったけれどマスクの場面とか、『ベイビー・ドライバー』の中にも全く無いわけではないものの、映画の中ではもうあまり見たくないな、と思う表現がかなり減った印象で、これは楽しかった。