『Giraffe』
『Giraffe』（Anna Sofie Hartmann）
デンマークの島で、ドイツとデンマークを結ぶトンネルが作られるために立ち退く人々や解体される家屋を記録する仕事で来ているethnologist（民族学者？）の主人公が、工事の仕事で来ているポーランド人の若者（Jakub Gierszał）と出会って恋に落ちて、でも仕事が終わればそれぞれ帰って行かねばならない。大きく盛り上がる所も無く淡々と進むドラマ。
フェリーの港や、島の風景、前の持ち主の持ち物が置きっぱなしの誰にも住まれていない家など、美しい写真集を眺めているような感じで、映像がすごくきれい。ヨーロッパの生活雑貨とかが好きな人にも楽しいのでは。そういえば日本でもダムの建設で消えた集落の本などがあるけれど、主人公の仕事も面白い。ずっと前に見たり読んだりですっかり忘れているから適当な事と読み流してもらっていいけれど、なんとなく『薬指の標本』を思い出した。雰囲気が、かしら。でも、日記を知らぬ人に読まれるのは嫌だな。とはいえ、知っている人になら余計に嫌かな。
MUBIで。Jakubが出演していて気になっていた映画が配信されているので、もうNetflixだけで手一杯というか契約するとつい色々見てしまって他の事が出来なくなってしまうからこれ以上こういうのに近付かないようにしていたけれど、1か月だけ契約しようとしたら、なぜかまた無料で7日間視聴できるみたい。今度何か見たいものがあった時は、きちんと払う。たぶんDVDとかになっていないし、今後日本で見られるかどうか分からないから、気になる方は早めにどうぞ。
mubi.com暑さで頭が働かないし、元々英語力もそんなに無いといっても、最初にキリンが映されるまで、Giraffeってなぜか頭の中にはシマウマの絵が浮かんでいて、そんな自分にさすがにぎょっとした。英語で話す場面など字幕の無い箇所もあって、ちょっとよく分からなかったところも。
Jakubは何を演じてもすごいし、彼のおかげで色々と知らなかった映画を見られて本当に嬉しい。この映画も見られて良かった。ドラマの『Uボート』のエピソード3、4にも出演しているようなので、そちらも見ておきたい。
Jakubの働いている場面
