貧乏おババ

サヴァランを作ってみたかったのですが、型がないため、マフィンの型を使いました。サヴァランとほとんど一緒だけれど、ダリヨル型という背の高めのプリンのような形の型を使い、生地にレーズンを入れたのをババと呼ぶのだそう。というわけで、レーズンも入れてババに。ラム酒をじゃぶじゃぶかけたので、お酒に弱い人は酔っぱらいそうなものになりました。週末に生地を焼いて乾燥し、昨夜シロップを含ませて冷やし、今日アプリコットジャムを塗って完成、という思い立ってから食べられるまでに何日も要すお菓子ですけれど、その甲斐あって美味しくいただきました。昔、亡くなった祖母がケーキを買って帰ると大抵サヴァランが混じっていました。柔らかくて、歯の少なくなった人にも食べやすいからでもあるかしら。口の中でジュジュッとシロップのしみ出す、お酒のきいたこのお菓子を食べていると、お洒落だった彼女を思い出します。