『チョコチップ・クッキーは見ていた』

『チョコチップ・クッキーは見ていた』CHOCOLATE CHIP COOKIE MURDER(ジョアン・フルーク Joanne Fluke 上條ひろみ・訳 ヴィレッジブックス)を読み終えた。クッキー屋さんが主人公でお菓子のレシピ付き、というだけで気になていて買ってみた本だったけれど、登場人物それぞれにきちんと背景があって面白く、夢中で読んでしまう。電車で読んでいて気付くと降りる駅の次の駅になっていた、ということもあったくらい。シリーズは10冊くらい続いているようで、気長に読んでいきたい。
本文中にも、クッキーを作るときのコツなどが出てきて嬉しい。

早速「チョコチップ・クランチ・クッキー」を焼いてみた。記載されている量の半分の材料で作っても、あたしのオーブンでは1度で焼ききれなかったくらい沢山できた。チョコチップは1/2カップ、バニラオイルは目分量。材料を読むだけでものすごく甘そうだけれど、砂糖は気持ち減らしただけでほぼレシピ通り。バターは溶かさず、クリーム状にして進めてみた。丸めるときに手がべたべたになるのは、生地がだれてしまったのかしら。それとも、バターは溶かすべきだったのか?? 冷蔵庫で少し扱いやすいくらいまで固めてからやってみればよいのかしらん。
焼きが足りないのか冷まし方がまずかったのか、出来あがったものは、さくさくしていなくて、噛むとくにゅっとなるような柔らかめ。これはこれで、こういうソフトなクッキーかと思えばおいしいのだけれど、本当はサクサクしているべきみたい。風味はすごく良いのに。バニラとバターと甘みの強い、外国っぽい味。ちょこっとつまむと、にっこりしてしまう。主人公によるとクッキーはサクサクしているべきであっても乾きすぎていてはいけないとか、完成品にどういう状態が求められているのかわからないので、少しアメリカのクッキーについてお勉強しつつ再度挑戦してみたい。

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)