5月のお買い物ソノ2

  • 『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』(石井好子 暮しの手帖社)、この東京の方はまだ読んでいなかったから。そういえば、オムレツの作り方を教えてもらったはずなのに、ついスパニッシュオムレツとかに逃げてしまって、プレーンなものを作れないでいる。
  • 『カモイクッキング』(鴨居羊子 ちくま文庫)、以前から気になりつつ、この人の文章を読んだことがなくて、まずは食べ物の話から。
  • 『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』(村上春樹 吉本由美 都築響一 文春文庫)、連載されていた雑誌を買ったときだけ楽しく読んでいたもの。最初に見かけたときは熱海だった気がするのだけれど、その前が名古屋だったとは。「まずは魔都・名古屋!」って、光栄!(なのかなあ) 寝る前に読み始めたら名古屋の部分を一気に読んでしまって、気付いたら朝だった。感想は全部読んでから。
  • 『ジャックと七人の艶婦たち』(作者不詳 中村康治・訳 ロマン文庫)、『閉ざされた部屋』に続く第4話完結篇。あの作品に4話まであったとは。3巻も揃えないといけないかしら。いえ、あたしは欠けていても全然気にしないのだけれど。
  • 『ファーニィ・ヒルの娘』(ジョン・クレランド 須賀慣・訳 角川文庫)、カバーにクレランドの遺稿とあり「へええ」と買ってみたものの、同じ日に買った上の『ジャックと七人の艶婦たち』の訳者の解説に「いかにも『ファニー・ヒル』の著者ジョン・クレランドが書いたように見せかけて、『ファニー・ヒルの娘』『ファニー・ヒルの息子』といった、ファニー・ヒルにあやかったポルノ小説が出版されている。」って??? 仏訳からの翻訳だそうで、その元が『Fanny Hill's Daughter』かしら(検索すると『The Daughter of Fanny Hill』というのも出てくるけれど)。これもAnonymousになっているのとJohn Clelandになっているのと両方あって。タイトルが2つもあるなんて、オリジナルからして怪しそう。解説を読むと、クレランドのものかどうかよくわからないみたいで、「もしこれがクレランドの手になったものとすれば、この作家の手腕を改めて見直すべき傑作と呼ぶべきだろう。」だなんて、はっきりわからないなら、なんで表に「ジョン・クレランド」なんて謳っちゃうかしら。とりあえず面白そうなので読むのは楽しみ。実際は違う人によるものなのではと思うのだけれど、もしこの件についてご存知の方がいらっしゃったら、お教えいただけると嬉しいです。
  • 『奇妙な味の小説』(吉行淳之介・編 中公文庫)、気付くと手にあったのがロマン文庫とカニバリズムというのはどうかと思って、上記の本を隠すため。

カモイクッキング―くらしと料理を10倍たのしむ (ちくま文庫)   東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)   ちくま日本文学全集 (029)